Webサイトを移転しても、メールは今の事業者に残せます。注意したいのはDNSサービスやネームサーバーを変えるときです。メール用のレコードを移し忘れないよう、サイトが開くことと、既存アドレスで受信・返信できることを別々に確認しましょう。
移転前後のDNSを一覧で照合する
現在のDNSゾーンを保存し、MXとメールに関係するTXT・CNAMEの名前、種類、値を記録します。新しいゾーンと照合し、問い合わせフォームや注文通知が使う送信サービスもサイト担当者に確認してください。メール移転を予定していなければ、その設定は維持します。切り替え後は外部からの問い合わせ、返信、サイト通知を試します。ネームサーバーの変更だけで過去のメールはコピーされません。二社のMXを並べても、ユーザーごとに配送先を分けることはできません。
どの会社が何を担当しているか確認する
ドメインの運用には、登録会社、DNS サービス、Webホスティング、メールサービスの四者が関わることがあります。一つの管理画面で契約していても、役割はそれぞれ異なります。
登録会社はドメイン名を更新し、DNS サービスは設定を保存します。Webホスティングはサイトを動かし、メールサービスはメールを受信・保存します。「ドメインはこの会社にある」という情報だけでは、メールの設定を変える場所までは分かりません。
作業前に、現在有効な DNS ゾーンの管理画面を見つけ、設定値を保存してください。サイトを外注している場合は、ショップ、問い合わせ窓口、決済通知などに使っているレコードを確認します。
維持するレコードを見分ける
一般的なサイトでは A、AAAA、CNAME などを使い、メールの受信先は MX で指定します。メールを別に運用するときは、通常、今の DNS ゾーンで必要なレコードを変更すれば足ります。メールのためだけに DNS 全体を移す必要はないことが多いです。
TXT レコードにも、ドメイン所有の確認や送信設定が入ります。SPF は送信を許可するサービス、DKIM は署名の確認、DMARC は送信元アドレスのドメインに対する確認方針を指定します。
値は利用サービスによって変わります。仕事のメールが TrekMail に移っていても、ショップの領収書は別のサービスから送っているかもしれません。両方を考えて設定してください。見覚えのないレコードを理由なく消さず、メール用 DNS の説明で用途を確認します。
確認で問題が見つかったら
調査中は旧ホスティングとメールへのアクセスを残します。フォームだけが失敗するなら、受信用MXを変える前にアプリの送信設定を調べてください。どこにもメールが届かない場合は、現在のレコードを保存済みゾーンと比べ、担当事業者に配送経路の確認を依頼します。メール事業者を変えなければ、通常は従業員のアプリ設定もそのままです。確認と、別途予定したメール履歴の移行が終わるまで旧サービスの解約は待ちましょう。
設定を進めるには
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