TrekMailで必須となる4つのDNSレコード設定

TrekMailが確認する4つの主要レコードを設定し、競合やメール消失、早すぎるポリシー強化を防ぎます。

記事の詳細

種類・難易度・対象プラン・最終更新の情報。

種類
リファレンス
難易度
初級
プラン
Nano (MX/SPF) · Paid (DKIM)
最終更新
2026年9月9日

ドメインを有効にする際、TrekMailは4つの重要なDNSレコードを確認します。ダッシュボードに表示された値を、DNS事業者の管理画面へ正確にコピーしてください。不足や不一致があれば、TrekMailが修正箇所を示します。

ドメインの受信メールを別の事業者に残し、そのアドレスからの送信だけにTrekMailを使う場合、MXは変更しません。TrekMailでホストしないドメインから送信するを参照してください。この運用方法を選ぶと、ダッシュボードはMXを必須項目から自動的に外します。

対象となる方

  • DNSを設定するシステム管理者。
  • 配信上の問題や赤いDNS状態を調べている方。

メール用DNSを支える4つのレコード

レコード 種類 目的 TrekMailの確認方法
MX Mail Exchange ドメイン宛てのメールをTrekMailのサーバーへ届けるよう通知します。 mail.trekmail.net.、優先度10と一致する必要があります。
SPF TXT ドメインの名義で送信できるサービスを列挙し、送信元のなりすましを抑えます。 include:spf.trekmail.netを含む必要があります。
DKIM TXT TrekMailが管理するDKIM署名の検証に使う鍵を公開します。 ダッシュボードのドメイン専用鍵と完全に一致する必要があります。
DMARC TXT SPFまたはDKIMが失敗したメールの扱いを受信側へ指示します。 v=DMARC1を含む有効なレコードが必要です。

1. 受信用のMXレコード

ホスト: @またはドメインのルート

値: mail.trekmail.net.

優先度: 10

このレコードによって、受信メールがTrekMailのサーバーへ届きます。

  • よくあるミス: GoogleやGoDaddyなどの古いMXを、TrekMailのMXと一緒に残すことです。メールが複数の事業者へ分散し、一部が失われる原因になります。ほかのMXはすべて削除してください。
  • 送信だけに使う場合: MXはそのままにします。ドメインを開き、名前の下にある受信メールを選び、現在の事業者で受信を続ける設定にしてください。ダッシュボードが求めるのはSPF、DKIM、DMARCだけになり、検出したMXに対する警告も表示されなくなります。このドメインから送信はできますが、TrekMailにメールボックスを置くことはできません。

2. 送信元を許可するSPFレコード

ホスト: @

必須のinclude: include:spf.trekmail.net

SPFはSender Policy Frameworkの略で、ドメインの名義で送信を許可するIPアドレスやサービスの一覧です。

  • SPFがまだない場合: 値がv=spf1 include:spf.trekmail.net -allのTXTを作成します。
  • SPFがすでにある場合: 既存のレコードへTrekMailのincludeを加え、現在の終端指定は維持します。
    • 誤り: TXTを2つに分ける。
    • 正しい例: v=spf1 include:spf.google.com include:spf.trekmail.net -all
    • これも正しい例: v=spf1 include:spf.google.com include:spf.trekmail.net ~all

終端指定について: TrekMailは-all~allのどちらも受け付けます。include:spf.trekmail.netが選んだ終端指定より前にあれば問題ありません。正規の送信サービスをまだ洗い出している段階では、~allが慎重な一時設定です。すべてのサービスをSPFに含めた後でのみ-allへ切り替えてください。転送メールは別の問題であり、どちらを選んでもSPFが失敗することがあります。そのためDKIMのアラインメントが重要です。?all+allは受け付けません。?allはSPFを公開していない状態と同じで、+allはすべての送信元を許可します。

SPF失敗について: DMARCレポートでSPFが失敗していても、DKIMが成功していれば、多くの場合は異常ではありません。Gmailの自動転送などでメールが転送されたか、セキュリティゲートウェイを通った可能性があります。DKIMがアラインメントを満たせばDMARCは引き続き成功します。SPFとDKIMの両方が失敗した場合にのみ調査してください。

3. 電子署名用のDKIMレコード

ホスト: dkim._domainkey

値: v=DKIM1...で始まるドメイン専用の長い文字列

DKIMはDomainKeys Identified Mailの略で、受信サーバーが署名元ドメインと署名対象部分を検証できる仕組みです。

  • 鍵の生成: 値に「生成中...」と表示されている場合は、ダッシュボードに鍵が現れるまで待ちます。その後、表示されたホストと値を正確に公開し、DNSを確認を実行してください。
  • 書式: Route 53など一部のDNS事業者では、値を引用符で囲んだ複数の文字列に分割します。多くの事業者では文字列全体を入力します。表示どおりに貼り付けてください。
  • 同じ名前のレコードがすでにある場合: 別のサービスもこのドメインのメールに署名しています。既存レコードは置き換えないでください。通常の名前が使用中の場合、TrekMailは別のセレクターで鍵を作成し、DNSタブに正確な名前を表示します。2つの鍵は共存できます。
  • 外部SMTPを使う場合: 外部事業者が別のセレクターで独自のDKIMを求めることがあります。その事業者から指定されたレコードも公開してください。TrekMailの鍵だけでは、外部事業者のメールはDKIMに合格しません。

4. ポリシーを適用するDMARCレコード

ホスト: _dmarc

値: v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:dmarc@trekmail.net

DMARCはSPFとDKIMの結果を組み合わせて判定します。

  • ポリシー(p):
    • none:監視のみです。正規の送信元をまだ確認している段階では、ここから始めます。
    • quarantine:検証に失敗したメールを疑わしいものとして扱うよう受信側へ求めます。TrekMailの標準テンプレートです。
    • reject:検証に失敗したメールを拒否するよう受信側へ求めます。レポートを確認し、アラインメントに問題がないと分かってから移行してください。
  • TrekMailの確認方法: v=DMARC1を含む有効なレコードであれば検出できます。レポート先を定めるruaなどのタグは、必要に応じて変更できます。

新しいドメインでTrekMailだけが送信する場合、ダッシュボードのp=quarantineテンプレートは実用的な出発点です。Google Workspace、Microsoft 365、ヘルプデスクなども同じドメインから送信する場合は、p=noneから始めます。レポートを確認しながら段階的に強化すれば、正規のメールを誤って隔離せずに済みます。

5. 推奨される高度な配信保護

次のレコードは基本的なメール運用に必須ではありませんが、セキュリティと配信レポートの改善に役立ちます。詳しくは推奨DNSレコードのガイドをご覧ください。

TLSレポート(TLS-RPT)

ホスト: _smtp._tls

値: v=TLSRPTv1; rua=mailto:tlsrpt@trekmail.net

  • 目的: ほかのメールサーバーがドメインへ接続するときに起きた暗号化の問題を報告できます。

MTA-STS

MTA-STSポリシー(TXT):

ホスト: _mta-sts

値: ダッシュボードに表示されたv=STSv1; id=...を正確にコピーします。公開ポリシーが変わるとIDも変わります。

MTA-STS CNAME:

ホスト: mta-sts

値: mta-sts.trekmail.net.

  • 目的: 受信メールに厳格なTLS暗号化を適用し、ダウングレード攻撃を防ぎます。

よくあるミスと解決方法

  • 症状: SPFの状態が「競合」になっている。
    • 解決方法: v=spf1で始まるTXTが複数ないか確認します。SPFは1つしか公開できません。
  • 症状: DNSの変更が反映されない。
    • 考えられる原因: DNS事業者による公開と各リゾルバーのキャッシュ更新には時間がかかります。
    • 解決方法: DNS事業者の画面で種類、ホスト、値、MX優先度を確認します。変更が公開された後に、もう一度確認を実行してください。

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