Mailfenceの代替サービスを料金で比較する方の多くは、無料プランの2つの制限に気付いて検討を始めます。保存容量が500 MBで、独自ドメインを使えないことです。
一方、Mailfenceは多くの事業者が有料にする機能を無料で提供しています。暗号化とデジタル署名は、無料プランを含むすべてのプランで使えます。珍しい方針であり、ほかを比較する前に評価すべき点です。
Mailfenceの代替サービスが比較される料金
Mailfenceの1ユーザーあたりの月額料金です。
| プラン | 料金 | 保存容量 | 独自ドメイン |
|---|---|---|---|
| 無料 | €0 | 500 MB | なし |
| Entry | €3.50 | 40 GB | あり |
| Pro | €9.50 | 78 GB | あり |
| Ultra | €29.00 | 225 GB | あり |
プランの違いは保存容量で、その容量は余裕があります。€3.50で40 GBは、Gandiの€4.99で10 GBやIONOSの2 GBと比べても優秀です。暗号化とデジタル署名は追加料金ではなく、すべてのプランに含まれます。セキュリティ機能を上位プランに置くことが多い市場とは逆の料金設計です。
人数が増えると料金も増えます。Entryを20人で使うと年額€840、Proなら€2,280です。
無料プランにある2つの壁
500 MB。添付ファイルを含む通常のやり取りなら数か月分です。最初から明示されているため、2つの問題のうち小さいほうです。
独自ドメインなし。こちらが決め手です。無料のMailfenceアドレスは@mailfence.comで終わるため、法人用アドレスにはできません。独自ドメインは有料機能です。
プライバシー重視のサービスでは同じ傾向が見られます。Tutaの無料プランでは独自ドメインもエイリアスも使えません。Protonの無料プランも同様で、IMAPにも対応しません。Posteoは方針として、どのプランでも独自ドメインに対応していません。所有するドメインでメールを使いたい場合、この分野の無料プランは実用品というより登録を促す入口です。
当社にも無料プランがありますが、形は異なります。所有する10ドメインに10メールボックスずつ作成でき、カード登録も不要です。制限も明記します。受信したメールはIMAPで読めますが、当社のプラットフォームSMTPからは送信できません。送信には有料プランか独自のSMTP認証情報が必要です。
ベルギー法が必要かどうか
Mailfenceにはベルギーのプライバシー法が適用されます。Infomaniakのスイスホスティングやmailbox.orgのドイツ拠点と同じ種類の判断材料です。マーケティングではなく法域の問題です。
契約、規制当局、職業上の義務によってメールの保存場所が定められているなら、その条件は機能比較より優先されます。別の地域でホスティングするMailfenceの代替サービスは、選択肢になりません。要件なのか希望なのかを正直に見極めてください。どちらも正当ですが、選択を決定づけるのは要件だけです。
暗号化とデジタル署名も同じです。実際にメールへ署名する業務なら、一般的なメールホスティングでは代替できません。
Mailfenceの代替サービスで変わる点
違いは4つあり、いずれもセキュリティの話ではありません。
無料プランで独自ドメインを利用。実際には10個使えます。アドレスを法人用にする独自ドメインをMailfenceが有料にしていることへの、直接的な答えです。
人数に応じた課金なし。役割アドレス、エイリアス、キャッチオールルーティングは無料なので、20人でも1人の20倍にはなりません。
チームで返信するアドレス。複数人でsupport@に返信し、全員が同じスレッドを確認できます。詳しくは共有メールボックスをご覧ください。
DNS設定を代行し、Cloudflareの変更内容を事前に表示するか、Domain Connectを1回クリックして適用します。詳しくはDNS設定をご覧ください。
さらに、外部でホスティングされるメールボックスの閲覧、一括作成と設定用の招待、アドレス検証も同じアカウントで行えます。
プラン間で変わるのは保存容量だけ
珍しい料金設計なので注目に値します。Entry、Pro、Ultraの違いは保存容量だけで、暗号化、デジタル署名、IMAPなどはすべてのプランに含まれます。
Gandiも同じですが、この比較でほかに採用する事業者はほとんどありません。Neoではバックアップが4段階上、Bluehostでは2要素認証が有料、Fastmailでは最安の法人プランにIMAPがありません。機能を有効にするためではなく、容量だけに料金を払うほうが明快です。Mailfenceの代替サービスも、この長所は認める必要があります。
利用者別の結論
メールに署名または暗号化する個人。Mailfenceを使い続けるのがよいでしょう。全プランの暗号化とデジタル署名、ベルギー法、€3.50で40 GBという組み合わせには一貫性があり、一般的な代替サービスでは再現できません。
無料プランで法人用アドレスを求める個人。独自ドメインが有料なので、Mailfenceに料金を払うか移行する必要があります。月額€3.50と、所有済みの10ドメインを扱える無料プランを比較してください。
チーム。20ユーザーではEntryが年額€840、Proが€2,280で、定額$120との比較になります。役割アドレスに追加料金はかからず、アドレスごとに保存上限を設け、フィルターを配信時に適用して全端末へ一度に反映できます。
法域の要件がある方。ベルギー法そのものが製品価値です。料金表より契約上の義務が優先されることに、この比較も異論はありません。
よくある質問
Mailfenceは本当に無料ですか。
はい。期限なく無料で、500 MBの保存容量と完全な暗号化、デジタル署名が含まれます。ただし独自ドメインは使えないため、法人用アドレスにはできません。
Mailfenceの料金はいくらですか。
1ユーザーあたり月額で、40 GBのEntryが€3.50、78 GBのProが€9.50、225 GBのUltraが€29です。
Mailfenceは独自ドメインに対応していますか。
有料プランのみです。無料ユーザーの多くが最初に突き当たる制限です。
Mailfenceの代替サービスは安全性が低いですか。
安全性の仕組みが異なります。Mailfenceでは暗号化とデジタル署名が全プランに含まれ、まさに製品の中核です。当社は通信中と保存時のデータを暗号化しますが、鍵は当社が管理します。この設計との引き換えに、サーバー側検索とIMAPを利用できます。
代替サービスのほうが安いですか。
2人か3人を超えると安くなり、利用者が増えるほど差が広がります。本格的な暗号化が必要な1人での利用なら、Mailfenceのほうが割安です。
データはどこに保存されますか。
Mailfenceのデータはベルギーに保存され、ベルギーのプライバシー法が適用されます。契約で法域が指定されている場合は、移行後ではなく事前に代替サービスを確認してください。
メールを移行できますか。
はい。標準IMAPを使って、移行元と移行先の両方が扱えるフォルダーと既読状態などのフラグをコピーし、その後で移行元と照合します。詳しくは一括移行をご覧ください。署名済みメールと暗号化メールは鍵が関係するため、個別にテストしてください。